2009年3月27日金曜日

ヤム塩辛

出かけるのも面倒なので、夕食はあり合せのもので済ますことにした。
まず、タイ産日本米を炊く。
これは俺の役目になっている。
連れは、タイ米なら洗米要らないし、水を入れたら直ぐにスイッチを入れられるので、日本米のセットは面倒だと言ってやらないからだ。
おかずは日本から持ってきたイカの塩辛。
連れはこれに刻んだニンニクとプリッキーヌー(小さい青唐辛子)、マナーオ汁を入れてざっくり混ぜ合わせた『ヤム塩辛』が大好きである。
連れがつくったものは見ての通り、ニンニクとプリッキーヌーが多すぎ。
かなり辛い。
でも、これビールともよく合うのでビールが進む進む。はは。
俺的にはレモングラスとナンプラーも入れたほうが旨いと思うのだが、連れはこのほうが旨いと言って入れない。
もし作りたい方がいれば、ニンニクとプリッキーヌーは写真の半分くらいの量でいいと思う。
あとバイマックルー(コブみかんの葉)なんかもいれると匂いもよくなってさらに美味。

俺たちがチープな夕食を食べていると、なにやら外がうるさい。
普段は公園のようになっている広場で結婚披露宴が行われていた。
すごい人である。
300人くらいの席があるんじゃないだろうか。
ステージにはどまわりの歌手も来ていて、ルークトゥンやプアチーウット系の歌を歌っている。

「ねえねえ、ワタシ達もああいう結婚式したいねぇ」

「えっ、結婚式したいの?」 

俺は冗談で言ってるのかと思いおどけた返事をした。

「したいわよ!、あなたワタシのウエディング姿見たくないのかー」

マジなお言葉なようである。
しかし、俺には応えてやることは出来ない。

「見たくない!」

冗談でごまかそうと思ったのだが

「わかた、他の男とする。」 

連れは、フンッと言って横を向いて拗ねてしまい、黙り込んでしまった。

”ごめん。”
俺は心の中で謝ることしか出来なかった。
連れも承知しているハズだが、やっぱり女だからな。
俺は、早く結婚披露宴が終わらないかと思いながら、もはや暖かくなってしまった苦いビールを飲み込んだ。

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