2009年4月11日土曜日

スアディーン、ホテル突入


先程、アセアン会議の会場になているパタヤにあるロイヤルクリフホテルにスアディーン(赤服組)がついに突入してしまった。
ホテルロビーに雪崩れ込む赤服集団
彼等は一体何したいんだろう。
国際会議を台無しにしてしまってはタイという国自体の信用を貶め、国内の治安状況の混乱は外国からの投資や観光客の減少となって、結局民衆を苦しめることになるだろうに。
昨日からこれまでの経緯を。

昨夜、タムニアム周辺を残して各地での道路封鎖を中止。

これは地方へ帰るバンコク都民に配慮したということと、戦線が無秩序に拡大していくことを恐れた為だと思われる。
早朝、数百台のタクシーを動員してタムニアムに集っている人々をパタヤのデモ集団に合流させた。
8時頃、スアシールアン(青服組)を着た集団がホテル近くに現れ、赤服組と衝突。
怪しすぎる青服組
TVで見るかぎり、青服は壮年の男性ばかりで長い棒のようなもので武装しており、投石やパチンコ等をして威嚇。
どう考えても怪しい集団。
赤服組の声明では、彼等は3000Bで雇われた者と、軍人の混成だとか。
まあ、さもありなんである。
11時頃、パタヤに向かっていたタクシー3台が青服組?に銃撃され運転手2人が重態に(詳細は不明)
銃撃の知らせを受けて怒る赤服の指導者
12時過ぎ、ホテル正面前に続々と集ってくる赤服組は、軍隊の人垣を押し切ってホテル内に進入。
押し寄せる人に無力な軍隊

ホテルに進入した赤服組は声明を発表。
 1、タクシーを狙撃した犯人の逮捕
 2、青服組の逮捕
 3、アピシット首相の捕獲
青服組が投げてきたという爆弾の破片を見せる指導者
現在、赤服組はホテル内に居たと思われるアピシット首相を捜索している。
ヘリでホテルを脱出する各国の来賓
しかし、アピシット首相を見つけることが出来なったので、赤服組はホテルから退去しだした。
(13:43分現在)

TVはどのチャンネルもこの様子を生で放送している。

赤服組は、昨年スワンナプームを封鎖した黄色組と違い自費でデモをしている。
昨日、何人かに話しを聞いたがお金を貰ったという人はいなかった。
それゆえに統制がとれていない様子でもあった。

デモに参加している人々もホテル内にまで侵入をするつもりはなかったと思う。
TVで侵入の様子を見ていたが、盛り上がる熱気に押されて結果的に侵入となった感じ。

今、アピシット首相が声明を出している。
う~ん、5人以上での集会を禁止するということみたいだ。
(13:50)
どうも「マータラー9」という法律?の発動のようだ。
外出禁止と自家用車の使用禁止、報道の禁止等ということで、治安維持法のようなものかもね。
今のところパタヤ地域に限定らしい。
(14:05)

赤服組がホテルに侵入した様子をTVでもう一度見ると
  ホテルエントランス前に赤服組押し寄せる。

  軍隊がガラス沿いに並び警備。

  警備の軍隊手前にいる赤服組の幹部と思われる人々は群集に落ち着けと指示、押すなという仕草もしている。

  プラカードがガラスに当たり、ガラスが割れる。

  これを契機に群集が雪崩れ込んだ。

やっぱり偶発的だと思う。
『タイの地元新聞を読む』によると
と書いてあるが、割れたのは数枚だけだ。
タイの報道は現政権よりなので、それを受けてだと思う。
ホテルから撤退する赤服組は割れたガラスの片付けをしている。
暴徒化はせず、一応秩序は保たれているようだ。

パタヤから撤退しようという赤服組は、行く手を青服組に遮られている。その後方には軍隊がいる。
頭数だけは揃っている軍隊
両者睨み合いをしているのだが、この国の警察はまったく機能してないどころか、軍隊もまともに機能していないようだ。
(15:05)
格好だけの警察

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