2009年4月13日月曜日

タイ、バンコクで赤服デモ鎮圧開始

う~ん、大きな騒動にならないと思っていた今回の赤服組の抗議活動だが、どんどんエスカレートしている。
いよいよ首相官邸のデモ会場を制圧するかも。
機材を撤去するTVクルー
というのも、デモ会場からマスコミが撤退しはじめたからだ(10:50)

昨夜、アピシット内閣はバンコク都内及び近隣県に非常事態宣言を出した。
バンコク都内及び近隣県に非常事態宣言をするアピシット首相
赤服組は4月13日未明にも本格的な鎮圧が開始されると警戒。
首相官邸へ到るシー・アユタヤとディンディーンの交差点を封鎖。
また、赤服組のタクシー運転手には、燃料を満タンにして首相官邸に集るよう要請。
催涙弾が使用された場合に被害を軽減するためマスクと目を洗う水を配りだした。
自動小銃を水平に構え突入する兵士
今朝未明、ディンディーンの交差点で軍による催涙弾を使用した強制排除が始まった。
*TV映像を見ると自動小銃を水平に構えた兵士が発砲する様子がみられた。
この衝突で、双方に20人以上の負傷者が出た模様。
赤服組は、銃撃と手榴弾の使用で2人が死亡したと主張。
赤服組に再び突入する兵士達
死者が出たことで赤服組は態度を更に硬化。
再びディンディーンを封鎖しようと兵士と対立。
撤退する兵士達
赤服組はガスを満載したタンクローリーを交差点近くのディンディーン団地前に駐車。
バブルを空けてガスを放出。
これにより兵士達は後退。
現在、睨み合いが続いている。
シー・アユタヤの交差点
一方、シー・アユタヤの交差点は封鎖に使われいるバスにガソリンを掛け、強制排除に抵抗している。
鎮圧に使用されたという武器
首相官邸のデモ会場には、強制排除で使われた武器や制圧の模様を証言する人を演壇に上げ、軍隊の対応を激しく非難。
死者が出たことに涙する人々
衝突で死者が出たことで、デモ会場には再び大勢の赤服組が集りだしている。
気勢を上げる人々
政府側は、果たしてこの大勢の人々をどうするのか。
赤服組はどこまでやるのだろうか。
封鎖線にいる少年達
このままでは、双方の死傷者が増えるだけだろうし、最悪子供や女性の死傷者が出る恐れもある。
また、赤服組ではない一般市民にも生活上の不便だけでなく死傷者が出る可能性も出てきた。
(13:30)
先ほど再びアピシット首相がTVで演説(13:40)


バンコク都内に5軒あるセントラルデパートは本日全て休業している。

チェンマイに向かう列車は運休

チェンマイとランプーン間の国道が赤服組で封鎖されている。
チェンマイの水掛祭りは中止か?
*現在バンコクの中心部はかなり危険。近づかないほうがいいだろう。(14:10)
 ただ、その他は普段と変りなし。
水掛をしているカオサンの様子
 パタヤも平穏だ。
水掛日和のバンコクなんだけどねぇ

日本政府も声明を発表


軍隊によるアヌサワリー付近の赤服組の制圧が始まったようだ。
威嚇銃撃する兵士

自動小銃を水平に打ちまくっている兵士
(ラーチャティウィ病院付近か)

(15:10)



国軍最高司令官の会見
政府は今回の事態に対処するためのにソンティ国軍最高司令官に指揮権を与えた。
同司令官は会見で『タイ国民には武器を使用しない、但し自衛の為に止む終えない場合は別だ』とし車両の検閲を行うが協力してほしいと演説。
その後、三軍各司令官、警察のトップが同旨の会見を行う。
(15:30)




発砲しながら突入する兵士
ディンディーン団地前に在ったガスローリー車は警察の説得?で赤服組が自主的に撤去。
その後、午後4時、ディンディーン交差点を軍が制圧。
先立ってシーアユタヤ交差点でも軍隊が突入。
赤服組はバス1台を燃やして抵抗するも蹴散らされた。

ディンディーン団地住民から歓迎される国軍指揮官
(16:00)


首相官邸付近の動静がまったく報道されない。
報道関係が逃げ出した?上に、報道規制が敷かれている為と思われる。
これまでも、赤服組の死亡者はいっさい報道されていない。
しかし、現地では多くの人がカメラを持っているし携帯で撮影もしている。
この騒動が治まっても、後で色々と物議をかもす映像は出てくるだろう。
(17:30)


兵士に花(ドークマイ)を渡す赤服組の女性達
首相官邸付近の報道がなかったので心配していましたが、先ほど流れた。
場所は旧国会議事堂前で、昨日は赤服組で占拠されていた所。
だんだんと包囲網が縮まっているようだ。
女性の警官も配置せれているようだ

赤服組の騒動が長引いているせいで、一般市民からも反感か出ているようだ。
(18:00)




ステープ副首相?の特別放送
今(19:40)、突然全TV曲が通常放送を停止して、特別放送を始めた。
(残念ながら通訳が遊びに出かけたので何を話しているのか不明)
*デモは完全に鎮圧されたとか言ったようだ。

先ほど、赤服組が一般市民を銃撃しその内1人が亡くなったと。
その事件が本当だとしても赤服組がそんな事する訳ない。
赤服は誰でも買うことが出来る。事実俺でさえ持っている。
赤服を着ているからといってそれが本当の赤服組なのかは解らない。
赤服を着ていて、軍隊と行動を共にしている人間も目撃しているし。
完全に政府側の情報工作だろう。
この国は昔からこういう事は平気でする国だ。
しかし、これで政府側は首相官邸のデモ隊を強制排除するお膳立ては整えたということだ。
赤服組の指導者は速やかに抵抗を終わらせるベキだろう。
これ以上はやっても無駄な血が流れるだけだ。
(22:10)

特別放送で演説するアピシット首相
先ほどTVで一斉放送が始まった。
今日は何度目だろう。
(23:00)

赤服陣営に猛スピードで突進していく装甲車

報道規制がかかっているニュースを注意深く見ていると、時々アナウンサーが読み上げたりはしないが、そこでは死傷者が出ているに違いないと思わせるような映像が出てくる。
この装甲車が突進するシーンでも映像が出ない部分で何かが起こっていると想像させるシーンだ。
制圧するとき兵士は水平に銃撃しているのを見ても、赤服組に死傷者が出ていないとは思えない。
アピシット首相はじめ政府は空砲だと言っているが、兆弾の火花が見えているし、マガジンに銃弾を装填しているシーンが出てきたりして、それがウソなんだと解る。
思うに、タイの報道現場では少しでも真実を報道したいと思っているんではないだろうか。
(23:16)

0 件のコメント: